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今回は視点を変えて、ボクが半生近くお世話になっていた料理の世界について書いていこうと思います(^^)/

 

もちろん、ボクの経験に基づいた主観的な世界なのであしからず(^-^;

 

 

 

料理の世界に限らず、基本すべての仕事は、最初は知識や経験はほぼ0(ゼロ)に近いですよね?

 

料理の世界でいったら、包丁の握り方や切り方、研ぎ方、そして料理の作り方、器具の扱い方、あいさつの仕方、、、挙げればきりがありません(^-^;

 

もちろん、その基礎中の基礎を0から学ぶ場所として、調理師学校があります。

 

ボクも、大学に行きながら夜間の料理学校に行っていました。

 

ただ、料理学校に行っていたからと言って、その先立派な料理長になれる!という保証はありません(笑)

 

そうなれるかは、やはり本人次第・・ということになります(´-ω-`)

 

では、その料理の世界ってどんなところなのか?

 

どんな人達が働いているのか?

 

ボクの経験も引き合いに出しつつ、書いていきたいと思います(^^)/

 

 

 

ボクが入社した最初のフレンチのことです。

 

一番最初の勤務初日、職場に入る時・・・

 

「おはようございます!」

 

「よろしくお願いします!」

 

ともかく挨拶です!

 

基本中の基本ですね(笑)

 

ボクは、最初が肝心!ということで、最大音量で挨拶したことを思い出します。

 

何回もしてるうちに「うるせ~!」ってなりましたけど(^-^;

 

でも本当に、挨拶ってどの仕事でも大事です!と言うか、マナーですね。

 

兎にも角にも、最初は何も出来ないし何もわからない状況です。

 

そして、新米料理人には大抵先輩がマンツーで付くことが多いです。

 

そこで何をするのかを教えてもらいます。

 

もちろん、初めのころは料理を自分で一から生み出すことも出来ませんし、ただ言われたことをやっているだけです。

 

ここでひとつ、教えてもらう重要な姿勢として・・・(この世界だけではないと思いますが)

 

「2度言わせない」

 

「先を読む」

 

です(^^)/

 

同じことを言わせないっていうのは、結構耳にしますよね?

 

あとは「1から10まで言わせるな!」とか(笑)

 

そしてこの「先を読む」っていうのが、結構大事なことでした(゚д゚)!

 

まぁ、当初ボクは全く出来ていませんでしたし、聞きもしなかったんですが(;’∀’)

 

これはつまり、相手の動作や言葉で、相手が何を言わんとしているか、欲しているか、を読むと言うことです。

 

技術とか能力とかではなく、相手のことを考え観察して何を思っているかを見るための訓練とでも言いましょうか。

 

極端に言うと、シェフがケーキのスポンジを作ろうとしていて、卵とボウルを持っただけで、泡だて器を探して持っていく…といったようなことです。

 

でも、最初の頃は全然わからないので、よく見当違いなものを持って行ったり、見ないフリなんかもしてました(笑)

 

しかし今になって考えると、非常にタメになってるなぁ・・とよく思います。

 

こんな状況の時・・・

 

お客様が席を立ちキョロキョロ → トイレを探しているのかな?

 

グラスに飲み物が無く、メニューを見てる →  ドリンクの注文かな?

 

家族で来店 → お子様が食べるものを先に出そうかな?

 

挙げればキリがないですが、ポスピタリティにも大きく役立っています!

 

諸先輩方、ありがとうございますm(__)m

 

 

 

そして、常に“考えるクセを持つ”ことも大事でした。

 

某先輩Sさんはよく・・

 

「頭使え! なんでそうなるんだ!?  この注文したの誰だ!?」

 

出勤早々、怒鳴り声がキッチンに響き渡ったり、横からロケットキックが飛んできたり、まぁ何度殺意を覚えたか(笑)

 

ただ、そんなS鬼軍曹のおかげで今のボクがあると言っても過言ではありません。

 

結局、言われた通りにやることも大事ですが(まぁ、最初は言われた通りが鉄則ですが)その作業が「これは何の味?」「なんでこの順番なんだろう?」などと考えながら仕事をすると、より効率的に早く正確になるものですね(^^♪

 

新人の時に、鞭でしばかれその時のアメが、今になって帰ってきました(笑)

 

今でこそ、そんなことはないかもしれませんが、一昔前は超が付くほどの「体育会系」「年功序列」の世界でした。

 

シェフが言うことやることは絶対、上司が言うことは徹底、後輩が言うことには釘を刺す、といったところですね(^-^;

 

ただ、理不尽なことも多々ありましたが、この歳になると感謝の気持ちの方が強くなっていくんですよね(^-^)

 

また、考えながら仕事をして「気配り、目配り、心配り」→(500回は言われましたw)が出来るようになると、自然と最低限のマナー、もっと言えば社会人としての心構えは付いてくるものでした。

 

 

 

そして、これは本当に不思議なんですが、とにかく「変な人が多い!」

 

あ、悪い方に取らないでください(^-^;

 

数人紹介させてもらうと・・

 

 

ボクが尊敬する料理長Mさん

 

もはや会社を起業できるんじゃないか、と思うほどオークションに没頭している料理長がいました。

 

ただこの人のスゴイところが、与えられた仕事をパーフェクトにこなし、かつ作業が恐ろしく速い(゚д゚)!

 

切るのが早い、段取り早い、タバコ吸うのも早い、牛丼屋もビックリです!!

 

速攻で仕事を終わらせ、休憩中にオークションの取引をする・・・どっちが本業なんだか(^-^;

 

ただ、仕事の組み立て方や料理の段取りは、間違いなくMさん教えが役立っています!

 

さすが、神の手を持つ男でした(笑)

 

 

Iムッシュ(ムッシュは、料理長よりもさらに上の人で、尊敬の念を込めた呼び名なんです)

 

とにかく顔がヤクザみたいな人で怖い!

 

公務員の如く17時になったら仕事を止めて、冷蔵庫から料理酒を取り出し一杯・・

 

そして、朝は7時半に出勤されるので、ボクらは7時前に出勤しないといけません(;’∀’)

 

そしてなぜか、朝食の準備(‘Д’)

 

「おい!早くサンドイッチ作って持ってこい!」

 

いやいや、この朝食なかったら8時半出勤でもよくね(゚Д゚)ノ?

 

と毎度思っていました(^-^;

 

ただ、そんなことはどうでもよくなる程、料理の知識が豊富で腕がある人でした。

 

魚1匹なら、1分で3枚におろしてましたねΣ(゚Д゚)

 

そして顔に似合わなず、とても面倒見が良い!

 

非常に頼りになるムッシュでした!

 

 

新人で入った時の最初の料理長Mさん

 

 

あ、上の先輩とは違うMさんです(^-^;

 

雰囲気や見た感じは、もの凄く爽やかで人当りが良いシェフです!

 

そして教育も指導もしっかりされていて、シェフの模範となる人でした♪

 

ただ、こと料理のことになるとたまに豹変します・・・(‘Д’)

 

店が満席で、出来上がった料理がしばし置きっぱなしの時がありました。

 

シェフ「冷めちゃうから、早く持っていこうか~」

 

ウェイター「今立て込んでて、これ以上皿を持てないんですよ。少しの間置いといてもらえますか?」

 

シェフ「あ、そう。皿が多過ぎて持てないか・・んじゃ、この皿もいらねぇな!」

 

と、おもむろにこれからメインを盛る用の皿を20枚ほど持ち上げ、床に叩き割りました・・・

 

ドガシャーーーン!!

 

瓦割りみたいに全部われてるΣ(゚Д゚)

 

その場にいた10人位が全員固まりましたね(^-^;

 

シェフを見ると・・・

 

顔は呆れて涼しげな表情だけど、手が血で真っ赤~(;´Д`)

 

それだけ、出来立ての料理をお客様に運んで欲しいという思いが強かったんですね(;’∀’)

 

ただシェフ・・次のメインを盛る皿がありませんが(笑)

 

 

ちなみに、ボクはと言うと・・(‘;’)

 

泊まり込みのシフトの時、夜早く仕事を終わらせて、夜中の1時に後輩連れてみなとみらいの「万葉~」という温泉に行き、身体を温めビール飲んで帰り、また2時間後に朝食を作る・・

 

泊り明けの仕事後、15時から観光スポットで有名な馬車道の芝生で酒を飲み、そのまま爆睡して鍵や財布などが全部入ったカバンを無くす・・

 

ある時は、酔った勢いで絡んできたヤンキーとケンカ・・

 

クリスマスの多忙期に睡眠不足で居眠り運転をし、赤信号で止まっている車にバイクで後ろから激突し、そのまま空中をエアウォーク・・・(本当にすみませんでした)

 

などなど、ボクもやはり先輩方と一緒で変人でした(笑)

 

そんな変人であり偉人の人達に囲まれて、ある時は模範にしある時は反面教師にしながら、自分という料理人を築き上げていくんだなぁ、と思いました(^^♪

 

 

 

いかがでしたか?

 

今回は、ちょっと視点を変えた内容で書きました(^^)/

 

続けて、次回は厨房の現場での話なんかを書こうとおもいます(^_^)v

 

閲覧、ありがとうございましたm(__)m

 

 

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