あなたは、林豚(はやしぶた)って聞いたことがありますか?
実は、ボクも最初は林豚という存在を知りませんでした。
GOCHIを開業する前、豚肉は扱う予定でいましたが、特に銘柄にはこだわりを持たず、ただ一つのメニューとしての存在という考えでいました。
そんな中、肉の取引先と打ち合わせをしている時に、初めて「林豚」という存在を知ったんです。
しかし、当時のボクの頭には・・・
「火入れさえ間違わなければ、どんな豚でもあまり差はないんじゃない?」
とは言っても、気にはなったので一応サンプルをお願いし試食したところ・・・
「美味い(゚д゚)!!!」
「この旨味とジューシーな質感はもはや豚の枠を超えている!!」
あっさりと林豚の虜になりました(笑)
しかし、なんでこんなに美味しいんだ??
今回は、そんな林豚の魅力と美味しさについて書いていきます。
林豚の生産者のこだわりと情熱に惹かれて
話を聞くと、どうやら林豚の生産者の方達は相当なこだわりと情熱を持って豚を育てられています。
当たり前かもしれませんが、素材そのものが健康で丁寧に育てられている豚は、やはり美味しい!
そのこだわりと情熱がこちら
私たちがこの林豚の飼育に取り組み始めたのは、今から約40年前のことでした。
銘柄豚が今ほど広まっておらず豚肉なんてどれも同じと言われていた時代のことです。
でもそれは違う。
本当に健康に育てた豚にいいエサを食べさせたら、美味しい豚肉ができるはず。
そう考えて生み出したのが「林SPF」です。
主な生産地:香取郡東庄町、旭市、木更津市、君津市 生産量:年間30,000 頭
「林SPF」の基礎を築いたのは、今の生産者の父親たちの世代。
現在はその志を受け継ぐ二代目が中心となって、より美味しくて安心・安全な豚肉を生産しています。
血統や飼料、育て方にこだわった豚肉は、歯応えがあるのに歯切れがよく、旨みと香りが濃厚。脂はとろけるように甘く、赤肉とのバランスが絶妙です。
確かに、生産者の方達の熱い思いが伝わってきます。
そして、ボク自身もやはり料理に対してプライドと情熱を持って取り組んでいるので、共感すら覚えました。
また前職の影響も大きく、地産地消をサブコンセプトとしているので「千葉に住み千葉で店をやってるからには、千葉の素晴らしい素材を使ってお客様に喜んでほしい!」
といった想いもありました。
なにより、自分もこの林豚が好きだから(*^^*)
林豚の美味しさの秘密
ではまず、林豚の特徴や肉質から挙げていきます。
SPF豚は殺菌された衛生的で快適な環境で育てられるため、豚肉にも臭みがつきにくいようです。
基本豚には、発育停滞や死亡事故を減らすため抗生物質が頻繁に使われます。
劣悪な環境で飼育しているところもあります。
抗生物質の使用や劣悪な飼育環境により豚の腸内細菌叢も影響をうけて、悪臭を発生する悪玉菌が増え、善玉菌が減少します。
腸内で発生した悪臭物質は腸から吸収されて肉に蓄積されます。
しかしこの林豚は、抗生物質やワクチンなども最小限でしか使われないことに加え、病気になることも少ないので肉質がやわらかくくなるという特徴も見られます。
また健康に発育するので、筋肉の細胞膜がしっかりしていて、細胞内の水分が外に彦み出すのを防いでいると考えられます。
その結果、肉の保水性にすぐれ、肉汁をたっぷり含んでいるため、柔らかくジューシーな肉となったのでしょう。
また、同じ理由から、調理したあとさめても硬くならないのだろうと思われます。
つまり、身体への負担を極力減らし、綺麗な環境で健康的にのびのびと育てるといった事が、美味さの秘訣でしょうか。
ちなみに、ボクが普段林豚を仕込んだり扱っている時の感想です。
「ハンドクリームを手に付けてるような、しっとりした脂味」
仕事柄、ボクは冬場に手がカサカサになります。しかし、林豚を触りながら仕込んでいるとあら不思議!
手がどんどん若返るんです(笑)
普通は、肉の脂味を触るとベタベタするんですが、林豚に関しては極端に言うとサラサラしているんです!
ちなみに、脂味を食べた時も「サクッ」「サラッ」としています。
「上品な出汁が出る」
煮込んだり、炒めてパスタのソースにすると、何ともキレイで澄んだ旨味が出ます!
獣臭の感じは全く無く、かと言って存在感が無いわけでもない。
全体を支えながら、優しく味を持ち上げてくれる感じです。
身体にもよいのはなぜ?
ここは、林豚の公式ホームページより抜粋します。
「豚肉を食べると太ってしまう…。ダイエット中だから豚肉は控えなきゃいけない…。」脂を食べたら脂肪が付いてしまうという発想で、特に女性の中ではまだそう考える方もいらっしゃると思います。
でも現在では、「主な太る原因はご飯やパン等に含まれる糖質で、脂肪は水と二酸化炭素に分解され、食べた脂(脂肪)は身体に蓄積しにくい」と言われています。
豚肉の脂(脂質)はたくさん食べても水と二酸化炭素になって分解され、食べ過ぎると体が吸収しきれずに下痢になって排出されるため蓄積しにくいんだそう。
それどころか、豚肉に豊富に含まれているビタミンB1が、太る原因のご飯やパンに含まれる糖質の分解を助け、エネルギーにかえてくれます。
つまり
“「豚肉を食べたら太る」“は迷信
そう、太らないんです!
そして補足すると、林豚の脂味は融点(脂が溶け出す温度)が低いので、消化不良も起こしにくい。
つまり、脂味すら美味しく気にせず食べられる!といったメリットがあります(もちろん、限度はありますよ?)
また、特筆すべきはこちら!
豚肉にはカルニチンという栄養素が含まれていて、カルニチンは別名「脂肪燃焼の仕掛け人」と呼ばれています。
私たちの体の脂肪を燃やすことをゴミの焼却炉に例えると、脂肪細胞にはミトコンドリアというものがあり、これが脂肪の焼却炉です。カルニチンは脂肪をこのミトコンドリアにせっせと運びエネルギーに変えてくれるという働きをする大切なもので、これを摂取しないと脂肪は脂肪のままになってしまうのです。
豚肉にはこのカルニチンがなんと、部位によっても異なりますが鶏肉の約7倍も含まれています。
つまり、食べた分を燃焼しエネルギーに変えてくれる。
太るどころか、ダイエットにも効果的面!
知れば知るほど、ハイスペックな豚ということがわかります!
イタリアンだからこそ、林豚の進化を発揮
では、今まで色々な魅力を説明してきましたが、1番肝心なGOCHIではそんな林豚をどう提供しているんでしょうか?
まずはパスタです。
主に林豚のベーコンにして使っているんですが、これがまた良い味を出してくれます。
ベーコンにすることにより、さらに凝縮され風味が増した味わいはどんなパスタソースとも相性抜群!
ソースに奥行きをもたらせてくれますし、噛む事によって旨味をプラスしてくれます。
次にソテー&グリル
どちらもシンプルに焼くだけですが、おそらくボクはこの方法が1番林豚を美味しく食べることが出来ると思っています。
焼いた肉の中は、ピンクのミディアムがベスト!
林豚そのものの風味、歯応え、ジューシー感、この3拍子を1番強く感じることが出来ます。
様々な調理法で美味さを追求するのも大切ですが、素材そのもので十分美味しさがある物は、あえてシンプルに仕上げた方が良いこともあります。
そして最後は、ロースト&コンフィ(低温調理)
じっくりと低い温度で火を入れることによって、肉の中で旨味が漂い、それを閉じ込め逃さずまとめる、、
そして、それが口の中で解放された時の味わいときたらもう!
ちなみに、お客様にもよく
「こんな美味しい豚があったなんて」
「この旨味は、豚の域を超えてるね」
と、絶賛のお言葉を頂いています。
そんな林豚を、これからもより美味しく食べて頂けるよう研究し、豚(頭)角を現していこうと思います(^^)/
閲覧ありがとうございましたm(__)m
p.s
そんな林豚を、まずは無料でお試し出来るクーポンを発行しております。
詳しくは、HP内の「クーポン」をご覧ください。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。